県民の皆様へ
この度、公益社団法人石川県不動産鑑定士協会は、友好団体であります公益社団法人石川県宅地建物取引業協会(会員約950社)との共同事業の一環として「石川県不動産市況DI調査」を公表することとなりました。
DIとは、現況や先行きの見通し等についての定性的な判断を指標として集計加工した指数であります。
DIとして有名なのは、景気動向指数(内閣府が公表している景気の動向指数)や業況判断指数(日本銀行が公表している景気判断の指数)であります。景気の将来の動向を予測する上で重要に指数となっております。
不動産取引の結果につきましては、全国的な規模で国土交通省や大手不動産会社が調査をし、公表しております。ところが、先行指標となるべく、不動産の現在の市況や先行き調査は、殆ど実施されておりません。平成20年に公益社団法人滋賀県不動産鑑定士協会が、県の事業の一環として、「滋賀県不動産市況DI」を公表したのが最初であります。
私共の「石川県不動産市況DI調査」は、どの地域でどのような不動産(土地、住宅、マンション等)が売れているのか、今後の売れ行きはどうなのか。土地の価格はどのような傾向になっているのか。また、共同住宅や店舗などの家賃はどのような状況となっているのか。などの内容を、実際の不動産の売買や仲介業務などに携わっておられる県内の宅地建物取引業協会の会員の皆様方に判断いただき、これを集計し、指数として公表するものです。
これによって、県民の皆様の大切な財産である不動産の市場の現状と、将来の動向をご理解いただけるものと思います。不動産の土地取引は、一般の商品とは異なり、市場が分かりにくい傾向にあります。現在の市況等について現場のご担当者の声を直接反映させた「石川県不動産市況DI調査」は今後とも定期的に公表いたします。
不動産がより身近でわかりやすいものと考えていただけるようになれば幸いに存じます。